Pixivは圧力団体化しつつある?

地デジカ」の衣装は「スク水ではない」と民放連
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0904/28/news073.html

 馬鹿馬鹿しいにもほどがあるというか、読めば読むほどこのタイトルはおかしいwおかし過ぎるw「スク水」が公語化してるのもおかしいぞwこんな記事を書かれる民放連もおつかれさまだよwってえかな。

 しかし、何だか微妙に違和感を感じる記事でもあります。当のPixiv絵師や運営にそのつもりはないとしても、いまやPixivに対する周囲の見方は一時期の「2ちゃんねら」や「ニコ厨」に近いものがあるんじゃないかいな?

 とりあえずマジ書きしておくと、本気で絵師を目指すなら、地デジカ描いてる場合じゃないようなw私が編集やスポンサーだったら、絶対、地デジカ絵師に仕事は頼まない、と思うもの。

 いや別に絵師デビューだけがPixivの目的じゃないことは百も承知してますけど、SNSなんだから、匿名掲示板に絵を放り込むのとはワケが違いますぞな。権利当事者が激怒したら、そこはもう引かないと。ビスケたんや博多さんとはちょっと状況が違うです。

 それでも引かない、勢いの部分に、圧力団体じゃないけれど、何かを目指す動きを感じる。いや、ヒット数とか?わかんねですけど。周囲も面白がって煽ってるフシを感じる。覚悟があるというなら、それでいいとは思いますけど。


 それにしてもPixivの参加人数80万人オーバーかあ。私のように見学のためにアカウントを取ってるような人間を幾らか差し引くとしても、凄い世の中というか、そんだけの人間が絵を描いてアップしてんだなあ。

あれやこれや。

 iPhone用ニコ動アプリがようやく審査を通過して公開になりましたが。。やっぱ紙芝居なのは免れないすなあ。。iPhoneではボカロはTDKI(用アプリ)で観るのがベストでありますね。TDKIの画質と再生能力の高さには素で驚く。

MOURA:魅惑の昭和84年
http://blog.moura.jp/closeupflash/2009/04/84-dd42.html

 ところでMOURA、というかイイアクさん、なにやって(笑。おっさんホイホ(略。


 製作の方は、やや煮詰まり段階。よせばいいのに髪をリアルに靡かせたい、とダイナミックヘアでいじり始めたのが紆余曲折のはじまりで。製作スパンを考えたら、今回はこれはやらなくてもいいかなあ。でもあくまで満足を目指すか?

 4月末までに、という計画でしたけど、5月いっぱいはかかりそう。ま、のんびりのんびり。


 ところで、旧精華小学校(精華学習ルーム、精華小劇場)って知ってますかね?

 まんま映画のロケにも使えそうな、130年ぐらいの歴史がある小学校跡なんですけど、これ、知るヒトぞ知る、大阪は難波のど真中、こんなところにこんな建物あるんかあ!!ってな小学校跡なんですけれども。

 航空写真で見ると、学校だってことがよくわかるですね。そう、思いっきり商店街に面した場所でありますよ。

 で、こないだ日本橋めぐりのついでに山羊五条くんと遊びに行ったのです。

 いまならけいおん!の舞台となってる学校がこんな感じですかね。繁華街のど真ん中にこんなひっそりした場所があるのが、ほんと不思議です。

 学習ルーム、と名前がついているように、簡単に教室を借りることができます。お絵かき合宿でもしたいかなあ。

 オタカルチャーってのはね、一度滅んで伝統を失ったこの国における、新しい「伝統」なんだよ。アートにおけるアヴァンギャルドモダニズムは伝統を失ったこの国には根づかない。オタカルチャーが伝統芸術と化すんだよ。。などと、大それた話を山羊くんとしてみたり。

 あれこれしているうちに、ぼちぼちGWですね。なにしようかな。


“文学少女”劇場版アニメ化決定
http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/02sp/02a_0904bungaku/02a_0904bungaku_00top.html

 ちょwwwwwwwProduction I.Gってwwwwwwwwwwwww

 劇場版化は早くに知りましたけど、まさかのProduction I.Gとは。本格的にドロドロしそうな予感wあってると言えば、これ以上ない制作なのかもしれない。


・“半分の月がのぼる空”実写映画化
http://news.dengeki.com/elem/000/000/153/153548/

 半月がアニメ化、ドラマ化に続いて実写映画化となあ。んー。

 もともと実写向きの作品だとは思うんですけど、結局、里香役次第のような気もするなあ。今回の映画では伊勢を美しく描いて欲しいものです。ドラマ版はほんと病院ドラマだったし。

ワナビ

 僕が思うに、「その人にしか創れないもの」というのは一人一人必ずあって、
 それには多くの人に感銘を与える力がある。ケータイ小説のみならず、同人誌や同人ゲーム、
 WEB小説、それにニコニコ動画やpixivに投稿されているような作品群を含めてもいい。
 −そういったアマチュア作品全般には、作者固有の「創りたいもの」が、剥き出しのまま
 転がっていることが多い。商業作品として研磨されると消滅してしまう類の面白さが
 そのまま残されている。まさしくケータイ小説のように、アマチュア的な良さが
 活かされた商品を創ろう−そういうビジネスモデルが成り立っていることこそが、
 ときにアマチュアがプロを凌駕しうることの証明ではないでしょうか。


 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』(伏見つかさ)第三巻、のたうちまわって笑い転げるほど面白かったですw今回は桐乃がケータイ小説を書くお話なんですけど、


 携帯小説サイト管理人 「どれも同じ内容でヒドい」
 http://news.ameba.jp/2007/08/6416.php
 >はっきり言って『小説』なんて言葉で呼ぶのもおこがましいほどヒドいものばかりですよ。
 >援助交際、ホスト、主人公の死、とかどれもこれも同じような内容で馬鹿馬鹿しくて
 >読む気にもなれません。だからランキングの高い順に書籍化しているだけですよ。


 をそのまま地でいくような底意地悪いパロディ満載なお話でありました。ケータイ小説への悪意が滲み出てる、滲み出てるっw

 で、冒頭に掲げたのは編集者の台詞なんですけど、それで締めて、フォローなんですが。。フォローになってるのかな?これ?w


 ところで、改めてなんですけど、ケータイ小説に対比されるものって、そうだ、ギャルゲ/エロゲなんだなあとつくづく思いましたです。

 ・(ユーザーの立場からすれば)相手をとっかえひっかえしているのに、純愛。
 ・すぐに死んだり事故起こしたり、奇跡が起こったり。
 ・文章が基本的に頭悪い。

 ケータイ小説に対する批判は、ことごとく一般的にいうところのギャルゲ/エロゲ像にも当てはまってしまう。

 男オタに向いているか、女スィーツに向いているかの違いじゃないか、という。

 といって、別にケータイ小説やギャルゲ/エロゲを馬鹿にしてるわけじゃありんせん。全てが上の批判点に当てはまるものじゃないは当然の上、面白いものは面白い、以外の何物でもないですからね。

 ギャルゲ/エロゲやケータイ小説は、粗筋だけを聞いてもその面白さはまるでわからない。

 ギャルゲ/エロゲは一本をクリアするのに数十時間を要します。映画に換算するなら十数本、読書に置き換えても十数冊を読破する経験に匹敵するわけで、それだけ長時間を、かつ周到に萌えたり心くすぐられたりを計算された作品世界やヒロインとともに過ごしていたら、俺の嫁だと叫び出す人々が出てきたりするのは当たり前。

 換言するなら、そうした集中的なメディア体験自体が面白さや感動の、ぶっちゃけ基本的な秘訣です。ある意味洗脳に近い体験だと言ってもいいわけですけど、勿論、それを支えるだけの絵、彩色、音楽、演出などなどが注ぎ込まれた統合的な結果ですけれどもね。

 ケータイ小説も、ケータイで読まなきゃ面白さが半減する。

 というのは、ほんとの話。出版なんかするから、粗がはっきりと見えてしまうわけで、ケータイで長時間を要して画面に没入する経験を伴ってはじめてケータイ小説ってほんとに面白い。


 同じように、CGMが面白いのは、たとえばニコ動やネットや、同人イベントの場だからだ、ということも言えてしまうわけで、メディアの特性抜きには語れないところがあります。

 で、こうした特性を掌握し操作し編集できるだけの技術を持った人々、のことをプロと言うのかなあ。『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』でいうなら、上記の台詞を語る編集者こそがプロなのでありますね。

 ギャルゲ/エロゲには、長時間の体験を支える絵、彩色、音楽、演出、スクリプトの技術がありますし、そもそもPCを発展させてきた技術者たちの恩恵の上にはじめて成り立っているメディアなのであります。ケータイ小説の場合も同じこと。

 アマチュア作品群のデビューの陰には、それを支えるプロフェッショナルな技術があわるわけで、アマチュアはその点ではプロを凌駕しない。

 アマチュアとプロの違いって、面白さじゃないお。それから、技術のあるなし、というのでもなくて。メディアというものに対する関わり方の違い、みたいなものかなあ、なんてことを考えてみたりする。

4月中旬

09年4月19日


 いまさらですけど、この原作的レンダリング(0:50からのシーンを観てね)にはやられたなあ。

 たとえばロードローラーのPVをつくるなら、こういう頭文字D原作風レンダリングを部分部分で出来ないか、ってなアイデアを暖めてたんですけど、やっぱ皆同じことを考えますよね。

 Poserのライトやマテリアル設定をいじってもいいのですが、凄まじく手間はかかりますが、たとえばコミスタの3DLTという機能はLWOファイル(LightWaveファイル)を読み込んで、それをモノクロ漫画風にレンダリングするものなんですけど、3D動画を連番LWOにして吐き出して、それを1枚1枚コミスタレンダリングする、ってなことをやれば、似たような効果が可能なはず。カメラの調整が難ではありますけどね。あとは「ドギャアアアアアアアア」とか「ガォンンンンンンンンンン」といった擬音文字をAEで入れる、と。


 動画ってほんとアイデア勝負、の世界だと思ってんですけど、しかしこう完全に実現されちゃうと、お蔵入りのアイデアがまた一つ、ってわけで。んー。

 で、改めてISAOさん式ミクを3DLTでレンダリングしてみたの図。んー、頭文字風以外にも、何かで使えるかもしれない。プロモ動画ではお馴染みの漫画コマ的演出でキャラを動かすとか。

 しかし、アイデアは貯めてるだけじゃ、ダメですん。

09年4月17日

 最近のマイヒット曲なんぞ。どこまで重さに耐えられるかはてな。つうか、ぼのらもさんの真似w


 何度聴いてもサビあたりで何故か吹くwかっけえっす、ッパネえっすよ、ミクさん。

 いまPV製作にとりかかっているのはこの曲です。素敵素敵なあわあわPさんの癒し曲。

 初期のプログレみたいな浮遊感がとっても好み。ピアノインストに弱い自分です。

 「SOU」が凄かったAVTechNOさん。オケやっぱ凄いなあ。つくりこみ素敵過ぎ。

 かーわーいーなあ。あーかわいいなあ、心地よくトリッピーな音響空間です。

 なんでこれが再生数5千なわけで!?めがPこと細江慎治さん。びっくりするほどプロの犯行。

 テト曲最高の楽曲かも、私的に。ザヤング的に懐かしいメロディラインもいいなあ。

 うへぇ、素敵過ぎ。あわあわPさんにはどれだけ引き出しがあるんだろう。

 
 こうして並べてみると、だいたい再生数1万5千前後の楽曲に自分のゾーンがあるのがわかります。何故もっと伸びない、とかいうコメントがしばしば。どちらかといえばオケ重視なタイプかなー。

 あとPV関連で。

 これが再生数800ってのはあんまりにも勿体なさすぐるです。サムネから既にすんげえ素敵。

 「Dragoon-3DPV」のmnataPさんの最新作。といっても本体はZOOME版。
 http://circle.zoome.jp/tdki/media/2056/
 ZOOME版はTDKIのランキングトップになってましたね。

みっくみっく、の続き。

 このところやや時間にも余裕があって、レンダリング実験を繰り返しながら、その待ち時間にテキスト進めたり。あまり大きな進展はないですけど、やや良い感じの日々かもですよ。


 で、このブログ、MIXIから余計なところを省いて、ほとんどそのまま転写してきてるんですけど、先日の機材Pさん発言をめぐるエントリが「初音ミクニュース」さんに捕捉されてしまい、いきなり500程度のヒットを浴びました(ありがとうございます)。

 うかつなことは書けないわけで、以前にISAOさん式ミクのMMDへの移植のことを書いたら、VPVP(MikuMikuDance)の公式Wikiに掲載されちゃったり。あわわ、なにやってんだか。。頑張ろう。


 で、少し機材Pさんの発言をめぐる件の続きですけど。

 別名義もあるし動画で名乗ることがないことも多いし、作風や絵柄も結構ごろごろ変える自分からすると、ぶっちゃけ言うなら、自分のオリジナリティが注目されない、といった悩みについては、実のところちっともわかっちゃいなかったりして。。私が見せたいものは作品であって私じゃないから、なあんて、イヤミな格好をつけて言えるなら。

 これはたぶん、私が絵師や楽曲製作者ではなくて、動画職人だからで。素材を応用して加工する動画職人だから。MAD屋気風とでも言うのかな。絵や素材は描いたり製作するとしても、音楽は基本的に借りる立場ですからね。


 たとえばギャルゲ/エロゲのキャラ絵が、原画家だけでなく彩色や線画クリア作業といった外注さん達の協力で成り立っているように、音楽だってスタジオミュージシャンやミキシング作業の協力で成り立っているように、「オリジナリティを主張しない」クリエイタというのは数多いはず。

 そしてCGMというのは、そうした二次クリエイションがここでは前面に出ることのできる、楽しい遊び場だ、という感覚が自分のなかにはあるわけですけど。

 私がとてつもなく今回の議論に関して違和感を感じたのはその部分で、どうしてみんな、第一次的クリエイションの立場から議論をしているのだろう、という。クリエイティブか否か、を問うのは創作の常だとしても、オリジナリティか否か、がここで第一に問われるというのは、どうにも背中がむずむずするのです。

 勿論、楽曲を借りる側とすれば、楽曲製作者に最大限の尊敬とそして憧憬すら抱いているんですけれど、しかし、たとえば楽曲製作者ではない、私のような立場から、二次屋だと自覚している側からの声がもっとあってもいいんじゃないかなあ。

 漫画のアシスタントやゲーム彩色での下積みが、実績としてデビューへと道を開くことがあるのと同じで、CGMでの活動がデビューに繋がる道になったりすることもあります。けれども、そこでの作品自体は第一次的なオリジナルじゃない、そんなのあまりにも当たり前のことじゃ、ないのかいな?


 でも、昨今のCGM革命とやらは、ここで直接に私だけのオリジナリティというか、自分というものを充全に展開できるもの、として謳われておりますよね。これまで、プロフェッショナルな立場でしか利用することができなかった、高度な彩色や編集やミキシングの技術は、PCで代替することが可能になった。つまり、二次クリエイションまで自分一人の手で行うことが可能になった、ということなのですけれど。ついでに、配布も、ネットや同人流通の成熟によって個人で可能な部分が大きくなりましたね。

 つまり、二次クリエイションの立場はますます消されていく、それが昨今のCGM革命だというわけですけど。

 私が今回の機材Pさん発言をめぐる議論で何を感じたかと言えば、これは一抹の寂しさ、というやつで、いってみれば二次屋の立場もわかって欲しいよ、みたいなやや甘えた感想だったりもするわけですけれど。


 漫画のプロアシさんの立場から眺めたら、とか、彩色外注の立場で眺めたら、とかそういった気分でいまのボカロを眺めております。

みっくみっく(とある波紋について)

 ボカロ界隈の末端に連なる者の一人として、機材Pさんの発言には少なからず悶々としたものを感じていたのですが。

 カルチャー イズ デッド!!!
 http://blog.livedoor.jp/meitanntei4044/archives/860046.html

 外野にあれこれ言われるのは別にいいんだけれども、Pからミク萌えきめえwwwと言われちゃうとやっぱキツイなあ、ってか、ギョッとする。

 機材Pミク発言について
 http://d.hatena.ne.jp/chukuu/20090404#1238775213
 初音ミクを殺してはならない
 http://d.hatena.ne.jp/chroju/20090405/1238943947
 機材な人とかあれとかそれ
 http://kotobanotobira.blog41.fc2.com/blog-entry-136.html

 この発言をめぐってあれこれ波紋が広がったわけですけど、一部ではボカロはフラ板末期のようだ、などと言われちゃったりして。うはwwwおまwww余計なwこ、と、をwwwwwwwww。このうち、自分が一番納得した、凄く腑に落ちる、と思ったのは下の記事。

 初音ミクはすでに「アーティスト」である
 http://blogs.itmedia.co.jp/closebox/2009/04/post-134e.html

 >そう。バンドではよくあること。誰が悪いというのではなくて、そういうものなのです。

 こう言われるとほんとうにストンと納得できる。なるほどなあ。


 だけれども、これによって改めて機材Pさんや一部のPさん達が抱えている苦悩、のようなものが理解できたかも。絵師に例えるなら、アンソロ本でしかお声がかからない駆け出し絵師や漫画家の苦悩のようなもんか。もうちょっと身近に例えるなら、版権絵でしかヒット数が伸びないPixiv絵師の苦悩とか。

 で、出版側では、ヒットアニメやラノベの漫画化やアンソロ本を乱発して、同人作家達を安価に青田刈りして使い捨てに近い描かせ方をしていく、そんな状況が一方であったりするわけですけど、果たしてこれが漫画界にとって良い進歩をもたらすものなのか?なんてことを考えると、首を捻ってしまうようなところもあるなあ。などなど、そんな話に似ているかな。

 >これ、流通とかの面では凄い革命が起こってるんだけど
 >音楽という娯楽が商業的にも文化的にも前に進む為には何一つ利益は無いと思ってる。

 萌え厨きめえwwwといった単なる感情的な次元を越えた問題を、機材Pさんの発言は突いていることがわかるわけですけど、彼が最も苛立っているのはコミュニケーション要求の優勢という問題でありますね。

 >でも結構みんなコミュニティーを作りたがる。
 >最初はそういうもんかなと思ってたけど無理wwwキモイwww

 コミュニティという言葉で書かれてますけど、これはピアプロにゃっぽんといったコミュニティの在り方の問題ではなくて、たとえばニコ動ではコメントがあるから動画は楽しい。逆に、コメントの少ない動画は見る気がしないよね、といったような話ですな。観客は舞台を見に来てるんじゃないんだよ、煎餅食ってみんなで駄弁るのが楽しくって観に来てるんだよ、ってなお話でありますね。

 製作者なら一度は考えてみたことがあるだろう話で、自己表現か二番煎じのウケ狙いか、またはアートか消費か、みたいなことですけど、そんな苛立ちがPさん達のなかにあるんだなあ、ってことに改めて気づく。聴く側として。


 そして、思うより楽曲製作者を奉仕者というか、名もなき大道芸人的なものと見ていた自分に気づいてしまう。あれこれの製作で楽曲製作者との交流もあって、Muzieなどには比較的良く飛ぶほうだと自分では思ってたんですけど、確かに、あらためて振り返ればボカロを通じて知った楽曲者の、ボカロ以外の楽曲を探す機会なんて滅多にないなあ。。

 それは、もう一つ、ボカロが単なる二次創作ではなくて、「ボカ廃」と呼ばれる人達や「ボカ耳」を生むほどに強烈な磁力を持った「歌声」の世界なんだということにも大きな理由があって。慣れてしまうと、もうそれ以外の歌声は別のジャンルのもの、もっと調声を、もっとボカロの魅力を、な中毒に落ちてしまうところが間違いなくあるわけで。

 聴く側は楽曲者の音楽性を見ていないわけではないのですが。恐ろしいかな、楽曲製作者のオリジナル楽曲への注目を阻害するのは、ボカロというものの存在そのもの、それが発する離れがたい強烈な磁力なのですな。だからこそ先鋭的な人達が集まってきてもいると思うわけですけど、萌え絵に慣れると、三次元はもう目に入らないとか、たとえるならそんな話に似ているかも。

 >機材Pの言い方は、「ミク萌えのみ」層と「ミク市場期待」層を一緒にしちゃった点が問題。
 >ミク市場に期待している層っていうのは、ボカロっていうツールが今一番作り手側の集まる
 >最先端の市場である事を理解している人達で成り立ってるよ。


 >なぜそういうことになるか。
 >結局は「受信側にとって楽だから」なんだと思っています。
 >そういう浮動票のような人達が簡単に手を伸ばせるところにあった。
 >ボーカロイドのソフトとしての勝因は、実際のところそこにあるのだと思います。

 こうしてつらつらと考えていくと、冷静になってみれば、機材Pの発言に反応したこれら各地のブログでの議論も、実のところ機材P発言の本質的な部分にはあまり応えていないことにも気づいてしまう。

 少なくとも、ボカロのブームと、ニコ動の現在のあり方が続く限り、ボカロが注目層を引き集め続け、それがラクであるという状況が変わらず続いていく限り、楽曲者オリジナルの音楽が注目されるという未来はやってこないという結論が出てしまう。というより、実際にオリジナル曲への注目に、ボカロ曲のヒットが繋がってないという実感が多分、先にリアルなものとしてあるわけで。じゃあ、どうするんだ?具体的にどうすんだ?ってな問いには誰も答えられない。、

 そもそも、ボカロ曲のヒットがオリジナル曲への注目に繋がらないなら、じゃあ別にオリジナル曲で当たるを地道に頑張っても結果は変わらない、それじゃあ、いったい俺ら、ニコ動で何やってんだ、そうした苛立ちが出てくるのもむべなるかな。

 
 萌え絵趨勢の世を儚むリアル系の絵師、といったたとえあたりが相応しいかもしれないですね。恐らく、ボカロのブームが終わっても、世界のネジはもとには巻き戻らない。逆に、機材Pさんが指摘したことが、これからますます進行するだろう、ということだけは議論を見ていてわかるわけですけど、踊るしかない、そんなところでありますかね。

春先日記

09年4月5日

 ミク作り。いまのところ頭身高過ぎ、首長過ぎ(未調整)のまま&振り付けグループの設定を忘れて胸元開きすぎ、ダイナミッククロスの折りも破綻とかいう煮詰まった結果になっていて。

 で、こういうヒロインもありかなあ。ミク違うけどw髪型はどうあれ、テクスチャを張らないとVueに持ち込んだ時に激しく浮くので、出来ればテクスチャの映えるストレートロングがいいんだなあ。

 で、とりあえず服や髪飾りは後回しにして、動きをつける段階に入る。

 Poserのダイナミッククロスは重いので、まずは裸の状態で動きをつけて、後から服のシュミレーション計算をするのが常道なんですけど、なんか画面が凄くエロいw

 Vueに試しに持ち込みしたら、露出プレイそのまんまw

 完成するんだろうか?wこれw 

09年4月1日

 ぼちぼち製作日誌。

 思いっきり厨二、いやジュブナイルSFな解釈で。こういうシーン。

 これはホタルイカっぽいw


 あと、ミクさんをとりあえずつくる。素体はDeco。

 うーむう。。なんともはや。もうちょい目は丸い方がいいかな。口位置をもう少し上げよう。

 髪は脳内設定としてはこんなふうなポリツインテじゃなくて、ジュブナイル風にストレートの髪、クロスシェーディングが映えるように。それとミクコスではなく制服で。あと主人公の男の子が必要。

 全体になつかしーいジュブナイルSF風味が基本的な狙い。

09年3月31日

 ミクフェスおつかれさまでした。去年に引き続き、今年もミクフェスは盛況でありましたよ。

 F.C.XさんのCDも購入したし、ブラザーさんのところでキオさんにもお会いでき、私的に満悦な一日で。ぼのらもさんが遊びにいらっしゃって、そのまま売り子になっていただきましたが、スケッチブックにすらすら絵を描いていくのを見て、うめぇと唸ったり。

 あと、ミクさんに出会いました。

 き、キモかわいいw

 イベントに出ると、ああ、頑張らなくっちゃと思います。というわけで、次なる企画がはじまるかもですよ。


 ってんで。

 やっぱ動画製作しなきゃ。ってんで、もうあれこれ迷うのをやめて、見切り開始。小品なPVですけど、Poser&Vueで展開。

 いま、fla3さんがリンPV製作を進めてますけど、ペース的にその公開に遅れないぐらい、を目標に。4月末までに仕上げたいな。


 
 楽曲は、あわあわPさんの楽曲で、これはずばりドンピシャ、凄く好み!!って楽曲に出会ってしまいましたので。それで技術的なめどがつけば、次は去年から予告しているものを。

 しばらく、動画制作日誌になる予定です。